ヒュー・マセケラが逝った。
地球村の番人がまた一人、フリューゲルを吹きながら去っていった。
彼とはずいぶん長く話しあった。マンデラのこと、人種差別のこと、南アフリカのこと、そしてアメリカという国のこと。
チャカ・カーンの後ろで幾度もディップを踊った。
日本で、「朝食の時に日本人が箸を使ってやるあの呪いは、何のためだ?」と聞かれ、よく聴いてみると、納豆を食べている人が口の前で箸をクルクルやっている仕草のことだった。
それを「呪い」と見たところが部族的で、嬉しかった。
彼のような戦い方が消えてゆくようで、寂しい。
でも、その後ろ姿は、楽しそうだった。
https://www.pbs.org/newshour/show/remembering-hugh-masekela-master-musician-who-fought-for-south-african-freedom