一月に講演をした市の園長先生から/保育士体験を始めて(+首相の発言)

2013年10月

(一月に講演をした市の園長先生からの嬉しいメールが着ました。一園一園の積み重ねが、いつか実るような気がします。)

 その節は大変お世話になりました。今年度4月より、当園では「1日保育士体験」を始めました。

 「仕事休んでも体験してほしい、それだけの意義はある! 子どもがどれほど喜ぶか、参観ではなく、1日体験することによってわかる」など、かなり強気でしましたら、いきなり市役所へ保護者から苦情が〜。

 でも、市の担当者へこの取り組みを知らせるいい機会になりました。先生ほどの迫力はないにしても、「力説」いたしました。もちろん初年度から100%の参加や理解は無理でも、保護者の毎年のお楽しみになるよう、定着させたいと思っています。体験後のアンケートから気づかされることも多々有り、保育の見直しにもつながっております。

 10月30日に県民人権講座で来県されると聞き、早速申し込みをいたしました。保育士2名と共に参加させていただき。またたくさんの刺激をいただきたいと思っております。当日会場でお会いするのを楽しみにしております。

 

 (私の返信)

 ありがとうございます。感謝です。

 市の担当者が理解してくれることは大切です。また、理解しなければならないことです。(保育指針という法律でも、こういうことを園がやる決まりなのですから。)

 法律なんですよ、と言ったら、市の担当は驚くかもしれませんが、「子どもが、本当に喜ぶんですよ」という言葉で説得できれば、それが一番いいですね。

  先日、千葉でも「最初は保育士からも文句が出ましたが、やってみたら、親にも保育士にもとても良かった。親が自然に協力的になりました」というお話しを聴きました。

 茅野市のホームページに、保育士たちのとてもリアルな感想文も載っています。母親100%、父親80%体験、という公立保育園もあります。祖父母の保育士体験も始めています。

 たとえ100%が無理でも、それを目指すこと、親との信頼関係を作ろうとすることが、子どもの幸せを願うことだと思います。よろしくお願いいたします。お会いできるのを楽しみにしています。 親(祖父母)に直接話す機会をつくっていただければ、いつでも参ります。

 

松居

 

image s-1.jpegのサムネール画像

 

 

 国連での演説に向かう首相が、歴史認識で色々言われているが、日本もこれからは女性を重視し、女性が最前線で活躍する国になりつつあることをアピールするのだ、と言っていた。

 女性が活躍するための条件整備、数値目標が「もう40万人保育園で預かれ」ということなのだ、それを世界に宣言するという。消費税からは三千億円しか回さないようだし、それも待機児童対策に使われるという。保育界はますます追い込まれている。

 同じ頃、社会学者の水無田気流さんという人が朝日新聞に書いていた。「国は女性を活用する気はあっても、幸せにする気はない。」

 わかる人にはわかる。安倍さんの言う女性重視は、あくまで市場原理、経済競争社会でのこと。積極的にそれを進めれば、やがて家庭が崩壊に向かい、学校教育が成り立たなくなり、犯罪が増える。それを体現し続ける国アメリカのニューヨークで、世界に向かって日本もそれをやると宣言するのだから、子育てを押し付けられた保育界としてはやり切れない思いだろう。

 国際化(欧米化)という安易な論理で、子ども重視であり続けて来たこの国の魂と絆が壊れてゆく。経済活動における最前線がそんなに居心地のいいものでないことは、日本の女性はすでに知っている。子育ては大切だ、専業主婦になりたいという女性が米国でも増えているという。子育ては絶対に魅力的だ。遺伝子がそう語っている。

 「子育ての最前線」で、人間は夫婦で時を超え、物言わぬ者を理解しようとすることで心穏やかになり、一緒に祈ることを知った。それが得意だった国の歴史と文化を、首相には理解してほしかった。

 

(昨日、首相が国会の施政方針演説で、明治人に出来たことが私たち出来ないわけがない、意思の力で強い日本を作ろう、と言っていた。このトンチンカンは何だろう。江戸の末期、日本に来た欧米人が書いている。「私はこれほど自分の子どもに喜びをおぼえる人々を見たことがない」。それが日本人の本質だった。子どもを拝む力で心を合わせる姿を具現できたら、日本は人類に貢献できる。http://kazu-matsui.jp/diary/2013/02/post-191.html

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